食べるのは好きでもほとんど知らないおいしい葡萄の歴史
食用だけでなく、ワインの原料としても利用されるおいしいぶどうは、どんな歴史を辿ってきたのでしょうか?
■最古の記録はメソポタミア文明
ぶどうが私たちの歴史上に文字として登場するのは、紀元前3500年頃のメソポタミア文明が最古とされています。当時使用されていたくさび文字が刻まれた壁画には、ぶどうのことが記録されているだけでなく、遺跡の中にもぶどうの果汁を搾る石臼が発見されており、単なる食用としてだけでなく、飲料としても利用されていたことが窺えます。
さらに時代が進み、紀元前3100年頃に作られたと推定されるエジプトの墳墓からは、ぶどうを並べ埋葬されている痕跡が発見されており、貴重価値の高い存在であったことが想定されます。
■日本におけるぶどうの歴史
縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡」からぶどうの種が多く発見されたことにより、日本におけるぶどうの歴史は縄文時代であると言われています。当時利用されていた土器の形から推測すると、ぶどうは食用だけでなく、すりつぶし発酵を加えた現在のワインのように利用されていたのではないかと言われています。
しかし、現在のように甘みがあるのではなく、酸味や苦味の方が強かったと言われています。現代のようなおいしいぶどうの始まりは、「甲州」と呼ばれる山梨県固有の品種ですが、発祥については諸説あります。
■ヨーロッパやアメリカから伝わったぶどうの移り変わり
江戸時代に起こった開国後には、それまで交流ができなかったヨーロッパとアメリカからぶどうの栽培技術が日本でも広がりを見せました。ヨーロッパ産のぶどうは、甘みも強くおいしい品種として有名ですが、雨量の高い日本においては環境が整っていないため、ほとんど栽培できませんでした。一方でアメリカ産のぶどうは、病気に耐える力を持っていたため、日本各地でも次々と定着していきました。
和歌山県にてぶどう狩りをされたい方は、ぜひ森園をご利用ください。森園では、種なしピオーネ、シャインマスカット、巨峰など、新鮮な味を楽しめるぶどう狩りを実施しております。園内にて大切に育てたぶどうは、他にもパイン、赤嶺(セキレイ)、ゴールドフィンガーなど種類豊富に味わうことができます。関西へのお出かけを予定している方、和歌山県内への旅行を予定されている方は、ぜひ森園でぶどう狩りをお楽しみください。8月から10月にかけての時期でしたら、ぶどう狩りと共に梨狩りも利用可能となっております。