関西でぶどう狩りを楽しめる時期は、夏から秋にかけての限られた期間です。その短い期間のために、ぶどう園では年間を通じて心をこめた作業を行っています。ぶどう作りは機械に頼ることができない手作業も多く、大変手間暇がかかるものですが、多くのお客様にぶどう狩りを楽しんで頂きたいとの思いで日々作業に取り組んでいます。
こちらでは、巨峰やシャインマスカットなどの食べ放題コースも楽しめる森園のぶどう作りをご紹介いたしますので、日帰り観光にも便利な有田巨峰村にお越しの際は、ぜひご利用ください。
ぶどう狩りの時期が終わり、ぶどうの葉が全て落ちたら、さっそく翌年のぶどう作りのための作業が始まります。
■剪定
伸びすぎた枝を切り、整える作業です。この時に残す枝の量や長さによって、翌年のぶどうの色づき・房のつき具合など、育成に大きな影響を及ぼします。長年の経験と確かな技術が必要となる、大変重要な作業です。
■施肥・土壌改良
ぶどうの根と葉を元気に育てることが、おいしいぶどう作りの大切な条件のひとつです。そのために、冬の時期に肥料を施したり、土壌を整備したりして、ぶどうがよく育つための環境を整えます。森園では、国産材のチップや牛フンなどを肥料として与えています。
関西に春が訪れると、新しい芽が膨らみ、徐々に葉も開いてきます。
いよいよ、ぶどう狩りの時期に開園するための作業が本格的に始まります。
■芽かき
新たに伸びてきた枝を間引きして、バランスを整えます。同じ場所に重なっている枝を減らしたり、細い枝を取り除いたりすることで、枝に行き渡る栄養のバランスを整えるのが目的です。
それぞれの枝への日当たりも良くなり、育成を促します。
■誘引
伸びた枝を、バランスを見ながらぶどう棚に固定する作業です。上に向かって伸びていく枝を横に寝かせるようにしてとめることで日当たりが良くなり、養分が集中しやすい先端だけでなく花芽にも養分が行き渡るようになります。
その他にも、葉が大きいぶどうが風を受けて枝が折れるのを防止したり、花を下向きにしたり、今後の作業をしやすくする工夫をします。
■摘芯(てきしん)
ぶどうの枝の先端についている葉を、花が開花する少し前の時期に摘み取ります。養分が枝の先端から房に流れやすくするために行う作業です。
■房作り
ぶどうの花が咲き、花芽が伸びてきたら、花芽の先端を数センチだけ残して切り落とします。残した先端の花芽に養分を集中させ、実がつきやすくなるのを促すためです。花が満開になるまでの限られた期間に施さないと、実が落ちてしまったり房が綺麗に仕上がらなかったりします。丁寧さだけでなく、スピード感が求められる作業です。
■摘房(てきぼう)
粒が1センチくらいの大きさになった頃に、1本の枝についた2〜3個の房の中で最も形の整った房以外を間引きます。残した房には養分が集中し、色づきも良くなります。もったいないように感じられるかもしれませんが、おいしいぶどうを作るために欠かせない作業です。
■摘粒(てきりゅう)
房の奥に入り込んで向きの悪い粒などを、手作業で丁寧に切り落とし間引いていきます。粒と粒の間に空間ができることで実が大きく育ち、色づきが良くなります。また、害虫や病気の発生を防ぐことにも繋がります。
■袋かけ
全てのぶどうの房に袋をかける作業を行います。袋をかけることで雨風・病気・害虫などからぶどうを守るだけでなく、農薬の散布量を減らすこともできます。袋の中で徐々にぶどうが色づき、皮に白い粉がふいてくると、ぶどう狩りの時期も近づいてきます。
森園では、減農薬乳酸菌栽培に取り組んでおり、訪れて頂いたお客様に喜んで頂けるよう、巨峰やシャインマスカットを始めとする様々な品種のぶどうを、毎年心をこめて育てています。
関西でぶどう狩りなら食べ放題もある森園へ〜関西各方面なら日帰りも可能〜
関西でぶどう狩りができる農園をお探しなら、和歌山県の有田巨峰村内にある森園にぜひお越しください。有田IC・有田南ICからも程近く、大阪や兵庫など各関西方面からの日帰り観光にも便利な場所にあります。
巨峰・シャインマスカットを始め、丁寧な作業で育てたおいしいぶどうをお楽しみ頂ける森園では、入園料金+量り売りコースの他、巨峰+おまかせの品種を60分間食べ放題できるコースもご用意しております。お好みに合わせてお選びください。